時価総額最下位の企業はどんな会社か見てみた

こんにちは。

儲かっていない企業を探しているところ、ふと時価総額が最下位の企業ってどんな会社なんだろうと気になったので調べてみることにしました。特に意味はありません。

 

時価総額最下位の企業(2022年5月2日)

企業名:インサイト(2172)

上場市場:札幌

時価総額:540百万円

事業内容:北海道の広告代理店。流通など地元密着型企業向けの販促PRに強み。債権投資、介護事業も

 

時価総額が5億円強とスタートアップのシードラウンドレベルです。

上場している札幌証券取引所は、上場時の時価総額基準はあるものの、その後の時価総額基準はないようです。

 

業績とか(2021年6月期)

売上高:1,967百万円

経常利益:-14百万円

純利益:-31百万円

PER:-18.54倍

PBR:1.23倍

ROE:-6.6%

一般的な上場企業だとすると、売上が2,000百万円であれば、純利益水準が200百万円、PERが15倍とすると3,000百万円くらいの時価総額があっても良い規模だと思います。今年だけが赤字だとここまでの時価総額水準にはならないと思うので、継続的かつ構造的な赤字になっている可能性がありますね。

また、純資産も利益剰余金はマイナスになっている状況で、なかなかに厳しい状況かと思います。

 

過年の業績

前言撤回です。

過去5年の決算の内、昨年度以外は黒字になっていますが、利益水準は数百万円代で、売上が2,000百万円程度ですと利益がないに等しい状況です。

 

事業内容

主には、

1)広告事業

2)債権投資事業

3)介護福祉事業

4)鍼灸接骨院事業

 

広告事業が祖業で、新規事業に参入しているのはわかりますが、債権投資、介護福祉、鍼灸とどういった関連があるのでしょうか・・?

まぁ儲かればそれはそれでいいのですが。。

 

1)広告事業

セグメント売上:1,629百万円

セグメント利益:5.2%

 

2)債権投資事業

セグメント売上:33百万円

粗利益率:36.2%

 

3)介護福祉事業

セグメント売上:234百万円

セグメント利益:営業損失

入居率

97.1%(グループホーム)

90.1%(サービス付高齢者向け住宅)

 

4)ケアサービス

セグメント売上:70百万円

セグメント利益:営業損失

来院数

1院あたり1日:33人

 

2021年6月期においては、コロナの影響により、広告予算の減少、ケアサービス等リアルサービスは影響を受け、赤字になっているようです。

 

考察

今回は、ライトな内容になりましたが、うまくいっていない企業の有報はめちゃくちゃおもしろいです。何がうまくいってなくて、どんな施策を打っているか事細かに記載されています。