すららネットの決算を分析してみた
こんにちは。
今日は、すららネットの決算を簡単に分析してみたいと思います。
なぜ、すららネットを選んだか?深い理由があるわけではないですが、過去5年くらいの間に上場した企業の上場後の動向を少しずつ探っていきたいなーと思った次第です。
事業内容
会社ウェブサイトには、
「e-ラーニングによる教育サービスの提供および運用コンサルティング、マーケティングプロモーション及びホームページの運営」
と記載がありました。
具体的に、有報の事業系統図には以下の記載がありました。
教育業界のど真ん中企業です。
事業をもっと詳しく
大きく3つのビジネスで構成されています。
学習塾マーケット:738百万円
学校マーケット:836百万円
BtoCマーケット:365百万円
特に、学校マーケットにおいては、前期比36%増加と高い伸びを見せています。
学校マーケットはコロナ禍におけるICT教育推進という国策の後押しを受け、成長が加速しているということでしょうか。
業績とか(2021年12月期)
売上高:1,952百万円
経常利益:552百万円
純利益:399百万円
PER:27.87倍
PBR:6.49倍
ROE:26.7%
時価総額:7,391百万円(2022年5月9日時点)
偉そうなことを書くと、利益率が高くて優秀な会社という印象です。
過年からの売り上げ推移を見ても、2017年から2021年でCAGR27.81%と驚異的な成長を見せています。
中期経営計画においても、今後年間20%以上の売上増を見込んでおり、成長期待も見込まれます。
また、借入金もなく、利益剰余金が粛々と蓄積されており、いい感じです。
考察
教育テックというこれからのビジネスに挑戦しているというのは魅力的なビジネスであると思います。
これまでの成長と中期経営計画の成長から、約20%成長するとすると、3年後でPERは10倍程度であると思われるため、今の株価水準は安いようにも感じます。
気になるのは、使ったことがないのですが、実際に競合他社と比べてどれほどの競争優位性があるのかというところですね。
一方で、教育現場における活用という観点からは、基本的にスイッチングコストが高いように感じますし、導入意思決定においても保守的に判断されるのではないかということを考えると、先行優位性があるようにも思います。