メガバンクの株は債券的に見れないか分析してみた

こんにちは。

PBRが万年低い代表選手と言えば、銀行株でしょうか。

配当利回りも高く、また今後米国のように日本も金利上昇局面が来た際に、銀行株が輝きを見せる可能性があります。

そんな中、銀行株を債券のように毎年安定したCFが入ってくる金融商品だとして考えた時に、投資を検討する可能性があるのかどうか分析してみたいと思います。

 

ピックアップする銀行株

PBRの純粋な低さからすると地銀株を選ぶべきなのですが、今回は収益の安定性もありそうなメガバンク3行を選び、その中で検証する銘柄を1つ選んでみたいと思います。

こうして見ると、みずほの市場での評価の低さが際立ちますねw

システム障害やらなんやらが多くてこうなるんでしょか、合併当時は日本最大だったと思うのですが、、という話は一旦置いといて、今回は配当利回りが一番いい三井住友を選んでみることにします。

 

三井住友銀行を使ったシミュレーション

仮に1,000万円を初期投資したとして、計算してみることにします。

この10年では、一株当たり配当も上昇傾向にあるため、保守的に現状の配当水準が継続するとして計算してみます。

 

前提条件として、配当は再投資せず、今回簡易的に想定するキャッシュフローに対して金利の割引を行わないものとして計算します。

10年間投資したと仮定すると、想定の配当総額は4,730,000円。

初期投資額が10,000,000円なので、株価が-52.7%以内だとまぁ投資としてはプラスになるということになります。

 

株価の推移

それでは肝心の株価を見てみましょう。

個人的には、PBRが0.5倍以下となっているため、下値は限定的だと思いますが、ヒストリカルなものを見てみましょう。

この10年だと、まぁだいたいボックス圏という感じです。

一応高値と安値は、

高値:5,744円(2015年6月)

安値:2,161円(2012年1月)

2012年1月と言えば、株価が最高に最低だった時代ですね、懐かしい。

 

ということは、もし5,744円で買ってしまい、売ったのが2,161円とすると、62.36%もやられちょう計算になって、配当では賄えない水準になってしまいます。。

しかし、これは極端すぎる例なので、株価の推移だけ見るとそこそこ安定した値動きですし、配当だけ取るということが可能な気がしないでもないです。

 

何度も言いますが、ここには金利が考慮されていません。金利を考慮するともう少し10年間の配当の現在価値は小さくなるわけですが、個人投資家が投資するという観点から言えば、そこまで意識しなくてもいいかと思い省きました。

 

今後の動向

米国では、金利上昇からマーケットクラッシュ!?みたいな流れが起きていますが、それはまた置いといて、日本でもいずれは金利上昇局面は訪れると思います。

その際は、銀行株は非常に魅力的な株式になると思いますし、その中でもメガバンクは収益も安定していると考えられるため、下手に配当利回りの高い銘柄を買って株価が低迷するよりも、銀行株の方がいいのではないかとふと思ったお話でした。