丸井グループのビジネスモデルについて考えてみた

こんにちは。

今日は、丸井グループについて考えてみたいと思います。

知ったきっかけは、丸井グループの株価が52週高値を記録したとのことで、気になったためです。

おそらく、52週高値といいつつ、コロナ禍における打撃が強烈すぎて株価が猛烈に売られていたためだけだと思われ、52週高値というより「株価が戻った」という書き方の方が適切かもしれません。

さて、超個人的なことですが、丸井グループの証券会社であるtsumiki証券について以前本ブログにて書いてみました。

結論から言うと、tsumiki証券は、なかなか手こずっており、苦しい経営であるという旨記載しました。

一方で、丸井グループは、業績が(おそらく)小売業と分類される業界において利益を出している企業だと思います。

 

丸井グループの決算資料を見て驚いた収益構造の変化

丸井グループの決算資料を見て、驚きました。

コロナ禍の影響もあると思いますが、もう完全に金融業のような感じです。

2022年3月期においては、

金融事業(フィンテックセグメント)の営業利益が、412億円

小売セグメントの営業利益が、20億円

ちなみに、エポスカードなどの金融事業をフィンテックセグメントと書くのは、なんというかものすごーく大企業ぽい感じがしますね。

偉い人は、これからはフィンテックだ!当社の金融事業もフィンテックセグメントだ!と言い出して、社内がハハァと従うという感じがしますw

毒を吐いて申し訳ありませんが、フィンテックセグメントと大見得を切っているなら、どこにファイナンスとテクノロジーの要素があるのか教えていただきたいです。

決算資料を見る限り、フィンテックセグメントはとってもティピカルな金融事業だと思うのですが。

しかし、エポスカードを軸とした金融事業が安定的に利益を出す構造で、当初の小売業を梃子に、儲けを出す素晴らしいビジネスモデルであると思います。

一般的に言うと、丸井グループと言えば、小売業ですが、明らかにピボットしています。

 

フィンテックセグメントについて詳しく

ポイ活が社会的に市民権を手にしている中、日常生活の中での決済の多くを、キャッシュレスにされている方も多いかと思います。

その中で、家賃はなかなかクレジットカード払い出来ないことも多いと思うのですが、エポスカードはそこに注力して、決済額を増やしているみたいです。

近頃、Buy Now Pay Laterというのがフィンテック界隈で流行っていますが、エポスカードも分割払いを促進しています。

収益的には、リボ払いはとても儲かるビジネスだと思いますが、個人的にはうーーんという感じがします。

健全な市場の発展を目指してほしいところです。

カード会員の状況は、以下の通りです。
驚いたのが、エポスゴールドプラチナの会員の数です。

現在、総会員数に占めるゴールドプラチナの割合は、41%とかなりいる状況です。

しかも、4年後には、その割合を47%に上げるみたいです。

いやーこの前、エポスゴールドに昇格して、エクスクルーシブなインビテーションメールが来て、ウキウキしてたんですが、アホらしくなりましたw

 

小売セグメントは、ECの方もコロナ禍以前の2019年よりも取扱高が減少しているとのことで、今回は業績へのインパクトが少ないと判断し、記載いたしません。

 

考察

丸井グループが、ここまで金融事業にシフトしているとは知りませんでした。

クレジットカードを扱う企業で今後比較してみたいと思います。